【おせち料理】数の子の作り方/塩抜き~味付けまで【画像で解説】

おせち料理・数の子の作り方

 

こんにちはたかっぽです。

このページを開いていただいてありがとうございます。

 

今回はおせち料理の定番「数の子」の作り方を紹介します。

数の子は「黒豆・田作り(又はたたきごぼう)」と並んで祝い肴三種のひとつ。

 

数の子はご存じのように「鰊(ニシン)」の卵です。

 

おせち料理では「数の子」を「二親(ニシン)」と漢字にあてて、数多く卵を持っていることから「二親」つまり「二人の親(両親)」から「たくさんの子宝に恵まれますように」という子孫繁栄の願いが込められています。

 

また美しい黄金色が縁起の良さを意味し、おせちの中でも「数の子」は圧倒的な存在感を持つ食材です。

 

それに見た目の美しさだけでなく「数の子」は、口の中ではじけるあの独特なコリコリした食感と、ほんのり塩気のある上品な味は「酒の肴」にピッタリ!

 

今回は「数の子の塩抜きから味付け」まで調理工程をしっかり解説していきます。

 

手順通りに作れば誰でも簡単に美味しい「数の子」が完成できますので、どうぞ実践してみてくださいね。

 

【おせち料理】おいしい数の子の作り方

▼写真は今回使用する数の子です▼

 

ご覧の数の子は「高級特選/塩数の子・500g」入りです。

商品は間違いなく立派な数の子です。

値段も手ごろですし、送料も無料となっています。

おせち料理に…と考えている方は是非!

 

🔷:数の子の塩抜き~味付けまで調理工程を解説

 

■:材料は次のとおり

数の子・・・大4本(250g)4~5人前

<呼び塩の分量>

  • 水・・・・・・・・1000ml
  • 塩・・・・・・・・小さじ1

<味付け/合わせ地>

  • だし・・・・・・・350㏄
  • 薄口しょうゆ・・・60㏄
  • 酒・・・・・・・・大さじ3
  • みりん・・・・・・大さじ3
  • 追いがつお・・・・5g(だし袋に入れる)
  • タカのつめ・・・・少し(種は入れない)
  • かつを節・・・・・少し(ふりかけ用)

 

🔷:数の子の塩抜きは塩水につけて塩分を抜く?

 

塩分を抜くのになぜ塩水につけるの?…と不思議に思いましたか?

 

実はこの方法は浸透圧を使って均等に塩分を抜く「呼び塩(迎え塩ともいう」という方法なんです。

塩は塩水につけると、濃度の濃いほうから薄い方へ移動する性質があり、その性質を利用することによって均等に塩分が抜け、食感や旨味を損なわずに済むという訳です。

「数の子」や「塩鮭」など塩味が強い食べ物などに使われる手法ですね。

真水だと表面の塩分は早く抜けますが、中の塩分が抜けるまで時間がかかってしまいます。

 

そのため「ムラ」が出来て均等にならず、味も損なわれてしまいます。

 

だからこそ多少時間はかかっても「数の子」は「呼び塩」の働きを利用して塩抜きを行なっているのです。

 

「呼び塩」は「水1ℓ」に対して「塩小さじ1]の割合です。

 

それでは塩抜きの工程に入ります。

 

<手順は次のとおり>

 

①:水1000㏄に対し塩小さじ1を合わせ(呼び塩)数の子を約3時間ほどつける。

タッパに分量の水と塩を入れ薄い塩水(呼び塩)を作ります。その中に数の子を入れ約3時間ほどつけます。

 

②:時間が来たら数の子の薄皮を丁寧にとる。親指を使ってこするようにすると取れやすい。

おせち料理・数の子の作り方

数の子の表面には半透明の薄い膜がついています。この膜を丁寧に取りのぞきましょう。

親指で筋目に沿ってこするようにすると取れやすいです。取れにくいところはキッチンペーパーを使うときれいに取りのぞくことが出来ます。

 

③:②の水は捨て①と同じ塩水を新たに作り数の子を入れ替える。約3時間つけたらこの工程をもう一度行います。つまり合計3回です。

2回繰り返したら一度味見をしてみる。少し塩味が残るくらいがベストです。塩を抜きすぎると苦みが出ます。まだ塩分が強い場合はあと1~2時間つけて味をチエックしてみてください。

 

④:③が出来たらザルにあげ水気を切る。合わせ地に漬けるときはキッチンペーパーで軽く拭いて入れます。

塩分を抜きすぎて苦みが残ったら、少し濃い目の塩水(水1000㏄に対して大さじ1)に1~2時間つけなおすと薄い塩味が付きます。

数の子は大きさによって塩の抜け具合も違ってきますので、その点を気を付けながら作業を行ってくださいね。

 

🔷:数の子の味付け/合わせ地を作る

 

■:数の子の合わせ地は下処理をしている間に作って冷ましておきましょう。

 

◇:合わせ地を中火で熱し沸騰したら火を止めタッパに移す。熱いうちに袋に入れた追いがつおも一緒につける。

数の子は塩抜きが完了するまでしばらく時間がかかります。ですから合わせ地は数の子の下処理をしている間に済ましておきましょう。

 

🔷:数の子は合わせ地につけ冷蔵庫で味をなじませる。1日漬ければOK!

 

◇:数の子を合わせ地につけ、たかのツメも一緒に入れ冷蔵庫で味をなじませます。1日漬ければOKです。

数の子は合わせ地に漬け冷蔵庫でしっかり味をなじませます。1日つければOKです。

鷹の爪は好みです。多く入れると辛くなるのでその点は気を付けてください。

数の子の表面が出るときはキッチンペーパーをかぶせると満遍なく浸かります。

 

◇:仕上がった数の子は食べやすい大きさに切って器に盛る。

仕上がった数の子は食べやすい大きさに切って器に盛り、鰹節そして鷹の爪をのせれば完成です。

 

【おせち料理】数の子の作り方:完成品

▼完成品はこちら▼

おせち料理・数の子の作り方

数の子が見事に仕上がりました。美しい黄金色の出来映えです。

コリコリとした食感がいい。味も鰹だしの旨味がしっかり効いて上品な味。

酒の肴にぜひ!

 

おせち料理の数の子の作り方

<画像はいろいろな盛り付けのパターンです>

 

🔶:ニシン(鰊)の卵なのになぜ数の子と呼ぶ?

 

ニシン(鰊)の卵なのになぜ「数の子」と呼ぶの?

 

ニシンの卵なら「ニシンの子」でいいんじゃない?

 

このような疑問を持つ人も多いのでは…。

 

確かに「ニシンの子」でも間違ってはいませんが…。

 

実はその昔、東北地方ではニシンのことを「カド」とよび「カド」の卵は「カドの子」と呼ばれていたそーです。

 

それが徐々になまって「カドの子→カズの子」と呼ばれるようになったんですって。

 

あなたはご存じでしたか? 僕は知らんかった!

 

でも卵の数が非常に多いため「数の子」と呼ばれていた⁉…という説もあるにはあるんですよ。

 

僕はこちらの方でしたね。

 

ニシンの卵なのになぜ「数の子」と呼ぶ?…は、「カドの子」が徐々になまって「カズの子」と呼ぶようになった…とのことでした。

 

という訳で今回は以上です。

最後までありがとうございました。