こんにちは、たかっぽです!
今回は終活の話です。
終活を始めたいと思っているのですが、まだ50代なので早すぎるでしょうか?
また、終活のメリットや注意しなければならない点はどんなことでしょう?
わかりやすく教えて欲しいです。
このような質問です。
終活、近年この言葉を聞いたり、文字で見かけることが多くなりました。
正直ボクは、「終活」という言葉が好きではありませんでした。
人生の終わりをはやばやと決め、死の準備をしているようでイヤだったのです。
人生100年時代と言われているのに、早い人では30代から始めているヒトもいます。
驚きです。そんなに急がなくても…。そう思っていたのですが…。
でもこの考えはまちがっていました。
なぜなら、「終活」にはもっと深い意味が含まれていたからです。
今回はその理由について解説します。
目次
終活を始めるのに早すぎることはない

「終活」とは、老いて死を迎えるための準備。
そんなイメージを持っていませんか?
ボクはそう思っていました。
ところが「終活」は、自分に何かあったときのための準備でもあるんです。
たとえば、「事故や突然たおれてたとき、また亡くなる・・・」などがそうです。
人間である以上、誰でもその可能性はあるわけでして、いつ何がおきるかわかりません。
老いてから終活を始めるもの、と思いがちですがそうではないんです。
若いうちから終活をはじめても、決しておかしくはありません。
万が一に備え、身の回りを整理しておけば、いざというときに役に立つ。
終活とはそのような意味も含まれています。
また、終活にはさまざまなメリットやデメリットもあります。
そのことについて順番に話をすすめていきます。
終活には大きく分けて3つのメリットがある。
3つのメリットは次の通りです。
①:残された家族の負担を軽減できる。
②:自分の気持ちと素直に向き合える。
③:自分の希望が伝えられる。
①:残された家族の負担が軽減できる
一つ目のメリットは、家族の負担を軽減できることです。
自分の死後、白紙のままだと残された家族に負担をかけてしまいます。
そうならないために、身の回りをきちんと片付けておけば、家族を困らせずに済みます。
終活での片付けに「断捨離」があります。
断捨離とは、「ヨガ」の思想で、不要なものを断ち、今ある不要なものは捨て、物への執着をなくす。
そして身軽な生活を得ようとする考え方です。
- 断(だん)→必要なもの以外は買わず、入ってくるものは断つ
- 捨(しゃ)→自分の使わなくなったものは捨てる
- 離(り)→ものへの執着から離れる
このような理由ですね。
また、終活のための「エンディングノート」もあります。
エンディングノートは、自分が伝えておきたいことや、個人情報を書いておくことができます。
エンディングノートがあれば、家族はそれを見ながら次への行動に移しやすくなります。
とても便利なノートです。
「終活」は、残された家族のための重要な作業でもあるんです。
②:終活は今の自分と素直に向き合える時間
2つ目のメリットは、今の自分と素直に向き合える時間です。
なぜなら過去をふりかえり、「今」をしっかり見つめることになるからです。
たとえば、自分の過去を巻き戻してみると、人に言えない恥ずかしい場面が、たくさん出てきます。
若い頃は、「間違いない!」と、思っていたことが今見ると「なんであんなことを・・・」と、情けない自分が映ります。
もちろん楽しかったことや、よく頑張ったなーと、自分をホメたくなる場面もでてきます。
アルバムを見ると、なつかしさがこみ上げてきますが、同時につらかったことも想いだします。
終活にとり組んでいるときは、上記のように過去の自分と向き合っているときでもあるんです。
そして過去は過去として、残りの人生を大切に生きようと、前向きな気持ちになります。
つまり終活は、「今の自分と素直に向きあえる」時間でもあるんです。
③:自分の希望が伝えられる
終活の3つ目のメリットは自分の希望が伝えられることです。
自分が死んだあとの話を切りだすと、「縁起でもない…」と、家族を驚かしてしまいます。
どうしても「死」と言う言葉がでてくると、イヤなイメージとして伝わってしまうからです。
ここは気を付けなければなりません。
でも、終活を行う意味をちゃんと伝えれば、きっと家族も理解してもらえます。
理解してもらえば、お互いの考え方や希望を照らし合わせることができます。
とくに個人情報は、限られた家族にしか話せません。
自分が元気なうちに大事なことを伝えておけば、不安がなくなり気分的に楽です。
以上のように終活の3つ目のメリットは、自分の大切な情報を家族に伝えておける利点です。
- 残された家族の負担が、軽減できること。
- 自分の気持ちと素直に向き合えること。
- 自分の希望が伝えられること。
終活には他にもいろいろなメリットがありますが、一応3つにしぼって書きました。
終活にもデメリットがある?

終活にもそれなりのデメリットがあります。
ただ終活のデメリットは考え方ひとつで回避につながります。
ですから終活を行う場合は、デメリットとなる原因や、注意しなければならない点をしっかり理解した上で、スタートしましょう。
終活によるデメリットも、3つに絞ることができます。
次でくわしく解説します。
終活による3つのデメリットとは?
下記が3つのデメリットです。
①:終活を行う事で気分が沈みがちになる?
②:「終活→断捨離」はけっこう体力を使う?
③:家族に不快な思いをさせる可能性がある?
①:終活を行うことで気分が沈みがちになる?
終活をはじめると不安を感じ、こころが沈みがちになる場合があります。
終活は「人生を前向きとしてとらえるもの」と、分かっていても、人生の終わりについて考えることですから、気分が沈んでしまうことは仕方のないことです。
ですから終活はひとりで抱え込んではいけません。
家族や周りの人と相談したり、専門家のアドバイスを受けて、不安や悩みを柔らげることが大切です。
「終活」の言葉がすきでない妻は、終活とはいわず「プチ片付け」という言葉を使って「断捨離」をしています。
人間はいつ何が起きるか分かりません。
突然亡くなったとき、恥ずかしいものや汚いものなど人に見られたらイヤですよね。
なので、まだ元気なうちに少しずつ「プチ片付け」をしています。
周りがキレイに片付ずいてくると、スッキリして心が軽くなったと妻は喜んでいます。
人は不思議なもので、言葉一つで意識も変わってきます。
「終活」とは言わず、妻のように違った言葉にするのも一つの方法です。
不安を感じこころが沈みがちになる方は、「プチ片付け」という言葉を使って少しずつ始たらどうですか?
②:「終活→断捨離」はけっこう体力を使う?
「終活→断捨離」は、けっこう体力を使います。
妻にいわせると「重くて、デカくて、頑丈なもの」これほど始末の悪いものはない・・・と、こぼしていました。
重労働なんです、断捨離は・・・。
ですから、年をとってから始めようと思っても体力がついていきません。
少しでもはやいうちから始めた方がラクなんです。
また断捨離を行う時はバラバラにやらず、場所を決めてから作業した方が、片付けやすいです。
下記が妻流のやり方です。
- 各部屋ごと
- キッチン
- リビング
- 押し入れ
- 書斎
- たんす(クローゼット)
- 玄関(靴箱など)
- 庭の周辺
上記のように部分的に分け、同じ個所でもさらに小分けにすれば無理なくできます。
箇所を書きだしてから始めるのもいいでしょう。
気を付けなければならないのは、大事なものを思わず捨ててしまったときです。
一度捨ててしまうと取り返しのつきません。
その点は注意しましょう。
ちなみに断捨離については「断捨離」のやり方5つの手順/捨て方には順番とコツがある?」をご覧いください。
③:家族に不安や不快な思いをさせる可能性がある?
終活のデメリットの中で、一番注意しなければならないのは、家族に不快な思いをさせることです。
「終活」の言葉を口にすると、どうしてもイコール「死」につながってしまい、一気に暗いムードにさせてしまうからです。
終活は自分の死後、遺された家族に負担をかけたくないという思いやりの気持ちで始めるのですが、「終活の話」を切りだすときは、タイミングが必要です。
また、死後の希望も考えなくてはいけません。
「特に葬儀の内容やお墓について」などを希望しても、子供たちは別の方法を考えているかもしれません。
それが自分の希望であっても、じっさいは遺された家族に大きな負担をかけることになるのです。
ですから、心配や不安な思いをさせないためにも、終活を行う場合はよく話しあい、理解を得てからスタートしたほうが賢明です。
そうしないと家族を困らせてしまうことになります。
以上がデメリット3つです。
たとえば、「葬儀が格安でできる」などど契約させ、あとで高い費用を請求するというもの。気を付けないといけません。
終活として我が子に伝えておきたい事とは?

例外をのぞいて、順番からいえば、親が先にあの世へと旅立ちます。
ボクもそう遠くない先に、あの世へと引っ越しをしなければならない日がやってきます。
「イヤだ!!」といっても自然界の「オキテ」だから仕方がありません。
そこで、わが子に伝えておきたいことは何かな・・・と考えたとき2つだけありました。
①:お墓にこだわる必要はない!
②:遺された妻を大切にしてほしい!
この二つです。
①:お墓にこだわる必要はない!
ボクはお墓にこだわる必要はない。そう思っています。
お墓は高額です。お墓を造るとなると、その費用はバカにならないからです。
それに、子供たちは今、都会で生活しています。
遠く離れていれば、お墓の維持管理はままになりませんし、供養も思ったようにできないはずです。
なので、「お墓にこだわらなくていい」・・・そう伝えたいです。
どうしても、供養したい場合は、他の方法ですればいいんです。「散骨」や「樹木葬」という方法もあります。
そして、遺骨の一部をのこし、手元供養をする方法もあります。
最終的には子供たちが決めることですが、無理して豪華な「お墓」や立派な「仏壇」より、遺された子供たちが、毎日しあわせに暮らしていれば、そっちの方が何倍もうれしいです。
ですから、ボクはお墓にこだわる必要はない。そう思っています。ちなみに、お墓がなくても供養できる方法は、今、お墓を造らない人が増えている/その理由と供養の形とは?をご覧ください。
供養方法が詳しく書いてあります。
②:遺された妻を大切にしてほしい!
夫婦には、夫婦にしか分からない不思議な空間というものがあります。
この空間は、「親」も「子供」も「きょうだい」も、ましてや「他人」など絶対に入り込むことのできないナゾの空間です。
しかし、この「ナゾの空間」もどちらかが亡くなると同時に、むなしく消えてしまいます。
そのときの寂しさや悲しさは、想像を絶することでしょう。
若かったころは気にも留めなかったけれど、今は現実としてそれを強く感じます。
じっさい、奥さんに先立たれた知人を何人も見てきました。
その姿はまるで抜けがらです。慰めようもありません。
でも、誰もが必ず通らなければならない運命です。つらいことですが仕方がありません。
仮にボクが先に逝った場合、妻にその思いをさせてしまうことになります。
妻は、つらさに耐えられず精神的におかしくなるかもしれません。
そのときは妻の立場をどうか理解してあげてほしい・・・。
以上がボクの伝えておきたいことです。
もちろんこれが逆になるかも…ですが…。
というわけで終活のはなし、これで終わります。
終活はいつから始めたらいい?:本記事のまとめ
それではおさらいです。
🔶:終活によるメリットとは
終活には3つのメリットがありました。
🔶:終活にもそれなりのデメリットがある?
終活にも3つのデメリットがありました。
🔶親が子供に伝えておきたい事とは?
2つだけありました。
- お墓にこだわる必要はない!
- 遺された妻を大切にしてほしい!
この二つでした。
終活の話いかかでしたか?
長くなりましたが、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
終活のお話 詳しく書いてあってとても、参考になりました。これを期に始めてみようという気持ちになりました!!
アジサイさん いつもコメントありがとうございます。
終活に早すぎることはありませんが、あせる必要もありません。
断捨離はけっこう体力を使いますので、ボチボチやってくださいね。
アジサイさんのコメントに感謝しています。