手元供養のメリットとデメリットの話/供養品の設置場所と注意点2つ

 

こんにちは、たかっぽです!

 

今回は手元供養についの話です。

近年手元供養が注目され、広がりを見せているようですが、お墓の供養と比べ手元供養にはどんなメリットがあるのでしょうか?

また、デメリットや注意しなければならない事はなんでしょうか?

分骨して手元供養をすると、死者は成仏できないと聞きましたが本当でしょうか?

気になるので教えて欲しいです。

このように考えている方の質問です。

 

たしかに近年手元供養が注目され広がりを見せています。

 

手元供養は、他の供養方法と違ってコンパクトにでき、誰でも無理なく始められる特徴があります。

 

ただ簡単に始められる手元供養ですが、そこには人それぞれの理由があって選択されているわけです。最初から手元供養をやろうと決めていた・・・という人はまずいないハズです。

 

では、手元供養がなぜ注目され広がりを見せているのか。そこにどんな理由があるのか・・・。またメリットとデメリット、そして注意すべき点はいったいどんなことか?

 

そのことを少しでも理解できるように本文に書きました。

 

どうぞ最後まで読んで参考にしてみてください。

 

手元供養のメリットとは?


手元供養とは、故人の遺骨が納められた骨壺(こつつぼ)を手元に置いて供養することを手元供養と言います。

 

近年はライフスタイルの多様化に伴い、供養方法もさまざまになってきました。

 

これまでは、お墓を建てて遺骨を納骨し供養するのが一般的でしたが、今は人々の考え方も変化しており「お墓を持ちたくない」また「お墓に入りたくない」などと言う人が増えているのです。

 

そこには少子化や核家族化の進行という社会の流れも関係していて、何もかもが変化してきています。

 

実際、埋葬方法もお墓を造るより「樹木葬」や「散骨」といった自然葬を選択される方が増えているのも確かです。

 

そして、遺骨の一部を残し、ミニサイズの骨壺などに入れて供養する手元供養に人気が集まってきています。

 

手元供養は、宗教や宗派お墓の継承などにとらわれることなく、誰でも手軽に始められるメリットがあるだけに、人気が集まっている・・・と言う訳です。

 

手元供養にはいくつかのメリットがありますが、ではどんなメリットがあるのか、順を追って見ていきましょう。

 

手元供養には5つのメリットがある?


5つのメリットは下記の通りです。

①:故人を身近に感じられる

②:お墓を継承する必要がない

③:費用が少額で済む

④:お墓に行かなくても供養できる

⑤:アパートやマンションでも手軽に設置できる。

 

①:故人を身近に感じられる。

 

手元供養の最大のメリットは、故人を身近に感じることが出来る事でしょう。

 

夫婦二人で暮らしていて、どちらかが先にあの世へ旅立たれた場合、残された方の寂しさは量(はか)り知れないはずです。


人はいずれ亡くなるもの・・・と分かっていても、それが現実となれば、その悲しみや寂しさは想像以上につらい事でしょう。

 

それを受け入れるまでには、かなりの時間もかかります。

 

そのつらさを故人の遺骨を手元に置くことで、少しでも心が癒されるなら、残された方にとっては何よりのメリットになるのではないでしょうか。

 

手元供養の最大のメリットは、故人を身近に感じることが出来る・・・という利点です。

 

②:お墓を継承する必要がない

 

手元供養はお墓を継承する必要がありません。

 

近年は少子化核家族化などでお墓の継承がむずかしい傾向にあります。

 

田舎の方などとくに過疎化が進んでいて、若者も少なくなっています。たとえ子供がいたとしても今はほとんどの方が都会へと出ていきます。

 

都会の生活に慣れてしまえばもう田舎に戻ってくることは少ないはずです。

 

都会に住んでいる人の場合でも同じです。お墓を継承してくれる家族がいなければ、お墓があっても意味をなしません。

 

その点、手元供養はお墓の継承をする必要がなく、安心して供養できるメリットがあります。

 

③:費用が少額で済む

 

手元供養はそれほど費用がかかりません。

 

お墓を購入するとなると、その費用を捻出するのは大変です。経済的に余裕のある方ならともかく一般的には頭を悩ます金額です。

 


お墓を造るとなると、150万円~200万円もしくはそれ以上の金額を覚悟しなければなりません。

 

それに比べ、手元供養は格段に安くて済みます。高額な手元供養品もありますが、シンプルなものであれば数万円程度で済ませます。

手元供養品の平均費用は

3万円~10万円程度が目安です。

安価な供養品から高額な供養品なものまでさまざまです。

購入する場合はあらかじめ自分に合った金額を設定しておきましょう。

検討されるなら一度ネットなどで調べて見てはいかがでしょうか?

 

④:お墓に行かなくても供養が出来る

 

手元供養は、自宅で供養が出来ますからお墓に行かなくても大丈夫です。

 

お墓が遠方だと出向くこともままになりません。

 

ご高齢になれば足腰も弱り、また車の運転も困難になってきます。お墓参りしたい気持ちもわかりますが、自宅でいつでも故人を供養することが出来ればその方が安全です。

 

そう言った意味でも手元供養は遠方まで足を運ぶ必要もなく、安心して供養が出来るメリットとなりますね。

 

⑤:アパートやマンションでも手軽に設置できる。

 

手元供養は、アパートやマンションでも手軽に設置することが出来ます。

 

手元供養品は、コンパクトなものがほとんどなので、たとえ狭い場所でも設置に困る事はありません。部屋の片隅でも置くことができます。

また高齢者が施設などで生活する場合でも持っていくことは可能です。

大がかりな仏壇などと違って、簡単に持ち運びが出来るだけに、引っ越しの際でも心配することはありません。

 

こんな場合でも手元供養は、安心できるメリットの一つになっているという事ですね。

 

以上が手元供養のメリットです。

 

手元供養のデメリットとは?

 

手元供養には、いくつかのデメリットもありますのでその点を理解しておきましょう

 

どんなものでもメリットがあれば、そこには必ずデメリットも存在します。

 

手元供養の場合でも同じです。ですから手元供養を選択される場合は、デメリットもよく理解しておくことが大切です。

 

下記に書いてあるのがデメリットです。

 

手元供養には3つのデメリットがある?


デメリット3つは次の通り。

①:親族の理解を得る必要がある?

②:火事や地震などで破損や紛失する恐れがある?

③:来客時に不快に思われる可能性がある?

①:親族の理解を得る必要がある?

 

手元供養を行う場合は、家族や親族の理解を得る必要があります。

 

なぜなら、手元供養が注目され増えつつあると言っても、すべての人が認知しているとは限らないからです。

 

勝手に進めてしまうと後でトラブルになる可能性も出てきます。

 

遺骨を分骨し新しい供養方法を選択しようとすると、それを反対する親族がでてくる場合もあるんです。

 

親族とのトラブルを避けるためにも、手元供養を執り行う時には、事前によく相談された方が賢明です。

 

②:火事や地震などで破損や紛失する場合がある?

 

手元供養は遺骨をお墓に納骨するわけではないので、火事や地震などで破損や紛失する恐れもあります。

 

お墓でしたら墓石の中に遺骨が入っているので、破損や紛失する確率は少ないでしょうが手元供養の場合は自宅に設置しているため、どうしても破損や紛失する可能性は高くなってしまいますね。

 

この事をデメリットの一つとして理解しておきましょう。

 

③来客時に不快に思われる可能性がある

 

手元供養品は、来客時に不快にならない場所に設置しておくことが大切です。

 

なぜなら、お客様が来た時それとわかる骨壺が部屋の中にあると、イヤな気持ちにさせてしまう可能性があるからです。

 

デメリットの①でも書きましたが、手元供養が増えつつあると言っても、まだ世間全体まで浸透しているわけではないのです。

 

骨壺(こつつぼ)を見て快(こころよ)く思わない人も時としているものです。お客様に不快な思いをさせてはいけません。

 

ですから、手元供養品はなるべく人目に付かない場所に置くことです。

 

以上が手元供養のデメリットです。

 

手元供養品の設置場所と注意点2つ

 

手元供養品の設置場所は注意しなければならない点が2つあります。

 

下記が注意すべき点2つです。

 

①:部屋の出入り口はなるべく避けること?

 

手元供養品を設置する場合は、なるばく部屋の出入り口はさけることです。

 

なぜなら、人の出入りするところは手元供養品に触れてしまう可能性があるからです。

 

手元供養品が部屋の出入り口にあると、手や身体また持ち物が当たって骨壺や写真などが落ちてこわれてしまいます。ガラス製品だとなおさらです。

 

もしそれがお客様でしたら気分の悪い想いをさせてしまいます。

 

ですから、手元供養品の置く場所は部屋の出入り口はなるべく避け、安全な場所にすることです。

 

②:手元供養品は湿気が少なく風通しの良い場所を選ぶ?

 

手元供養品は、湿気が少なく風通しの良い場所に置くことです。

 

湿気が多いと遺骨にカビが生える場合があるからです。

 

キッチン」や「洗面所」「風呂場」の近くなどは極力避けるようにしましょう。

 

わざわざそんな場所に仏壇や骨壺を置くことはないでしょうが、注意しないといけません。また結露の付きやすい窓際にも気を付けましょう。

 

それから強い直射日光が当たる所も注意が必要です。手元供養品をいためてしまう原因になります。

 

手元供養品は、湿気が少なく風通しの良い場所にできるだけ置くようにしてくださいね

 


以上が手元供養品の設置場所の注意点2つでした。

 

手元供養→分骨すると死者は成仏できない?


分骨すると死者は成仏できないのでしょうか?

 

たしかに分骨すると死者は成仏できないと言う人がいます。

 

手元供養は故人の遺骨を分骨し、ミニ骨壺などに入れ供養する方法ですが、もしそれが本当なら怖いですよね~・・・。

 

はたして死者は分骨したために成仏できなくなっているのでしょうか?

 

俗説や迷信にまどわっされてはいけない!

 

結論分骨すると死者は成仏できないという事はありません。

 

仏教的観点からみても「分骨すると死者は成仏できない」とは、一言もいっていないのです。

 

いったい誰がなぜそんな根拠のないことを言い始めたのか知りませんが、それは俗説や迷信です。

実際仏教では古くから分骨は慣習の一つになっていますし、調べて見てもすでにお釈迦さまの時代から分骨は存在しています。

仏舎利塔(ぶっしゃりとう)をあなたも見た事があると思いますが、あの仏舎利塔こそお釈迦様の遺骨をそれぞれ分骨し、供養するために造られた塔だと伝えられています。

ですから、分骨することで死者が成仏できないという事はありえないのです。

 

むしろいつまでも未練を残し遺骨にたましいが留(とど)まっていたなら、それこそ成仏してない事になりますよね・・・。そっちの方が怖ろしいです。

 

俗説や迷信に惑わされてはいけません。

 

手元供養は最もシンプルで新しい供養の形?


手元供養は最もシンプルで新しい供養の形、
と言ってもいいでしょう。

 

なぜなら、手元供養はそれほど場所を必要としませんし、宗教や宗派などにもとらわれることなく、また費用にしても少額で済むからです。

 

ボクの姉も5年ほど前に夫をなくし、遺骨を小さな仏壇の横に置いて供養をしています。

 

分骨しているわけではなく、全骨をそのまま安置しています。骨壺が大きいため仏壇には入らないようです。

 

姉はアパートに住んでいますが、部屋が狭くても場所を取らないので設置に困っている様子はありません。

 

手元供養はこのように、アパートやマンションに住んでる人でも手軽にできるメリットがあるんです。

 

時代が生んだ最もシンプルで新しい供養の形、それが手元供養です。

 

と言う訳で今回の手元供養の話はおわります。

手元供養のメリットとデメリットの話:本記事のまとめ

 

手元供養のメリットとは?

手元供養には5つのメリットがありました。

手元供養のデメリットとは?

手元供養には3つのデメリットがありました。

あと注意すべき点が2つありました。

分骨すると死者は成仏できない?

これは俗説や迷信に惑わされてはいけないこと。

そして手元供養はもっともシンプルな供養の形でもあること。

 

他の供養の形としては「樹木葬」や「散骨」といった供養方法があります。

 

樹木葬の事は「樹木葬」種類と埋葬方法/費用相場からメリット、デメリットまで

散骨の事は「注目」散骨を希望する人の意外なワケとは?注意点と費用相場までをご覧ください。

 

近年増えている理由が詳しく書いていありますので、きっと参考になるかと思います。

 


この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。