「樹木葬」種類と埋葬方法/費用相場からメリット、デメリットまで

 

こんにちは、たかっぽです

 

今回は「樹木葬」についての話です!

最近樹木葬の話をよく聞きますが、一般のお墓へ納骨するのと樹木葬の埋葬方法とに、どんな違いがあるのでしょうか?

また費用はどの位かかるのでしょうか?

ほかにメリットやデメリットの事も知りたいです。

このような方に向けての記事です。

 

近年「樹木葬」の事が「」や「テレビ」などでも取り上げられ注目されるようになっています。

 

たしかに「樹木葬」は「散骨」とならんで時代の流れとともに徐々に増えつつあります。

 

でも、樹木葬の話は聞いていても「樹木葬」がいったいどんなものなのか「樹木葬」の埋葬方法、また費用の内訳、メリットとデメリットの事など分からない方がほとんどだと思います。

 

そこで今回は「樹木葬」について、埋葬にはどんな種類があるのか、埋葬費用はどれくらいするのか、など分かりやすく書きました。

 

この記事を読むことで、きっとあなたにも理解できるはずです。ぜひ参考にしてみてくだしてください。

 

「樹木葬」種類と埋葬方法とは?

樹木葬」とは「自然に還る・・・」と言う葬法のもと、墓石の代わりに樹木を墓標として供養する自然葬の一種です。

 

近年は、社会情勢の変化による少子化、核家族化、またライフスタイルの多様化などで、お墓に対する考え方や供養方法の概念が、昔とはずいぶん変わってきています。

 

そのためか、自然葬の一つである樹木葬が散骨とならんで増え始めているのです。

 

ひと口に「樹木葬」といっても種類はさまざまですが、大きく分けて3つの種類があります。

 

また樹木葬は、埋葬方法のちがいによってかかる費用も異なってきます。

 

では樹木葬にはどんな種類があるのか、埋葬にはどれくらい費用がかかるのか、順を追って見ていきましょう。

 

樹木葬には大きく分けて3つの種類がある?

 

3つの種類は下記の通りです。

①:里山スタイル

②:公園スタイル

③:ガーデニングスタイル

①:里山スタイル

 

里山スタイルの樹木葬は都市部から離れた場所にあって墓地として、許可を得た里山に樹木を植え遺骨を埋葬する方法です。

 

里山スタイルの樹木葬では一本の樹木に対して一人、またご家族など数人の遺骨を埋葬することが出来ます。

 

樹木を植えて遺骨を埋葬する方法なので最も自然な形と言える葬法かも知れません。

 

それだけに里山スタイルの樹木葬は費用が一番高くなっています。また「個人区画」と「合葬」とでは費用が大きく異なります。

 

②:公園スタイル

 

公園スタイルの樹木葬は、霊園の一角に用意されている場所へ遺骨を埋葬する方法です。

 

都市部の中にある特定の敷地「霊園や墓地」に樹木が植えられた区画内に複数の遺骨と一緒に埋葬される場合がほとんどです。

 

一緒に埋葬すると言っても地下では区画が分かれているため混ざる事はありません。

 

交通の便利な所が多くお参りのしやすさがメリットと言えるでしょう

 

また墓標の代わりとして、シンボルツリーがありますからその木に向かって手を合わせ供養することもできます。

 

③:ガーデニングスタイル

 

ガーデニングスタイルとは樹木よりお花が好きだった方に向いている葬法です。

 

生前お花が好きだった方やガーデニングを趣味としていた方は、ガーデニングスタイルを選択される場合が多いようです。

 

うつくしい庭のような感じの所が多く、とくに女性には人気が高く利用される方が近年増えているとのことです。

上記のように樹木葬には「里山スタイル」「公園スタイル」「ガーデニングスタイル」の3つの種類に分けられている。

樹木葬は埋葬方法よって費用相場も変わってくる?

 

樹木葬は埋葬方法の違いによって費用も変わってきますが、お墓を建てて埋葬するわけではないので一般的には墓石を利用した埋葬より費用はグンと抑えられます。

 

新しくお墓を建てるとなると地方やお墓の規模にもよりますが、「150万~200万円」はかかると言われています。

 

それに比べ、費用の面からみても樹木葬は選択しやすい埋葬方法と言えるのです。

 

埋葬方法の費用は次のような埋葬型によって変わってきます。

 

埋葬方法はそれぞれの埋葬型に分かれている?

 

埋葬型の種類は下記の通りです。

①:個別埋葬型

②:集合埋葬型

③:合祀(ごうし)埋葬型

埋葬型の種類と費用を一緒に見ていきましょう。

 

①:個別埋葬型

「個別埋葬型」費用:20万円~80万円が相場?
「一定期間」(年間管理料:約8千円~2万円が相場とされている)

樹木葬の中ではもっとも上級と言える埋葬型です。

 

個人や家族単位で個別に企画が用意されていますので、墓石とまったく同じような形でお参りできるのがメリットです。

 

自然の地形を活かしたところが多く、樹木葬の中では自然に還るというイメージに一番近いでしょう。費用が高めに設定されているのはそのためです。

 

②:集合埋葬型

「集合埋葬型」費用:15万円~60万円が相場?

「一定期間」(年間の管理料:8千円~2万円が相場とされている)

集合埋葬型」は、一本のシンボルツリーの区画に複数人の人の遺骨と一緒に埋葬する方法です。

 

複数人の遺骨と一緒に埋葬しますが、区画が分かれているため他人の遺骨と混ざる事はありません。

 

このタイプは「個別埋葬」にくらべると、格段に費用が抑えられ樹木葬を選択される中でもっとも利用されているのが、「集合型埋葬」と言われています。

 

③:合祀(ごうし)埋葬型

「合祀埋葬型」費用:5万円~20万円が相場?
(年間管理料は不要の場合がほとんどとされている)

合祀(ごうし)埋葬型は、他の方の遺骨と一緒にシンボルツリーの下へ埋葬する方法です。

<身寄りのない方やお墓のない方の対処としても利用されています。>

 

合祀の場合は、個別の樹木を必要としないため、年間の管理料は不要のところがほとんどです。

 

デメリットとしては個別にお参りが出来ないこと。また、一度埋葬してしまうと後から取り出すことが出来ない事です。

ちなみに今年の一月(2021年)生活保護を受けていた兄が亡くなりました。

兄は35年前に離婚していて、家族とは絶縁状態だったようです。

兄には4人の息子とむすめ一人がいましたが、遺骨は引き取りませんでした。

このように家族や親族が遺骨の引き取りを拒否した場合など合祀(ごうしとして埋葬されます。

ただ今回は、親族に当たるボクの所へ愛知県の福祉課より遺骨の引き取りの申し出があったので、ボクが引き取り田舎の先祖の墓に納骨しました。

 

親族と絶縁状態が続き遺骨の引き取り手がない人や、行旅死亡人(亡くなった人の住所や身寄りの分からない人)の場合など、合祀として埋葬されるのがほとんどです。

上述したように、樹木葬の埋葬方法と費用相場を紹介しましたが、いずれにしても費用は目安です。

地方や霊園また遺骨の数、埋葬型の違いなどによって費用は変わってきますので、樹木葬を執り行う場合は事前にしっかり確認しておく必要があります。

樹木葬にはメリットとデメリットがある

 

樹木葬にはメリットとデメリットがあります。

 

樹木葬を選択される場合は、メリットとデメリットをよく理解しておきましょう。

メリット
  • お墓を継承する必要がなくなる
  • お墓を新しく建てるより費用が抑えられる
  • 宗教、宗派に関係なく行うことが出来る
  • 自然に還りたいと言う本人の希望を叶えてあげられる
デメリット
  • 一度埋葬されると後から遺骨を取り出すことがむずかしい?
  • 樹木や草花が枯れたり折れたりする場合がある?
  • 埋葬後、家族や親族間でトラブルになる場合がある?

 

埋葬後、家族や親族間でトラブルにならない方法

 

上記のデメリットの中で「埋葬後、家族や親族間でトラブルになる場合がある」

 

と書いていますが、この問題としてはやはり事前に家族や親族とよく相談されて執り行うことが一番いい方法でしょう。

 

通常のお墓へ納骨するのと違って、樹木葬が増えつつある・・・と言っても、一般的にはまだ充分認知されているとは限りません。

 

血縁のない複数の方との合同で祀る(まつる)合祀墓に近い埋葬法であることを理解しておかなければ、トラブルの原因になります。

 

ですから樹木葬を検討される場合は、家族、親族と納得のいくまで相談されることをオススメします。

 

同じ自然葬でも樹木葬と散骨とでは何が違う?

同じ「自然葬」でも「樹木葬」と「散骨」には違いがあります。

 

「散骨」の場合は故人の遺骨をパウダー状(粉骨)にして海や山へ「撒く」葬法のことをいいます。

 

あくまでも「撒く」ことが基本ですから、遺骨を埋葬・・・つまり埋めることはしません。

 

環境的には完全に自然と一体になれるのが散骨の特徴でしょう。

 

これに対して「樹木葬」は墓石の代わりに樹木を墓標として供養する葬法です。

 

樹木が墓石の代わりになっていますので、それに向かって故人に手を合わせ供養することが出来ます。

 

そして、樹木葬の場合でも一定期間過ぎれば土に還ることになります。

 

そういった意味でもやはり散骨と同様、自然の中へと故人の遺骨は還っていくことになりまね・・・。

 

樹木が墓標の代わりになっているだけに、家族や親族の同意が得られやすいのはどちらかと言えば散骨より樹木葬の方かも知れません。

 

でも、どちらを選んでもそこにはメリットがありデメリットもあります。あとは選択の問題です。

 

樹木葬は今の時代に合った供養方法なのか?

 

樹木葬は今の時代、と言うよりこれからの時代に向かってさらに増えていくことになるでしょう。

 

なぜならこの記事の最初の部分でも書きましたが、「少子化」「核家族化」また「ライフスタイル」の変化などによって、人々の考え方が多様化しているからです。

 

お墓や供養方法に対する概念が昔とはずいぶん変わってきています。

 

実際「お墓を造らない」「持ちたくない」「継承者がなく墓じまいした」などそういった方たちが増えているのです。

 

その代わりとして、「樹木葬」や「散骨」といった自然葬のほうに人々の目が向きはじめています。

 

時代そのものがそうような方向に流れている、と言うことですかね・・・。

 

ですから「樹木葬」はこれからもさらに増えて行くことになるでしょう。

個人的にはそう思います。

 

なお、お墓や供養方法については今、お墓を造らない人が増えている/その理由と供養の形とは?をご覧ください。

 

いろいろな供養方法がありますから参考になるかと思います。

 

と言うわけで今回はこれで終わります。

「樹木葬」種類と埋葬方法:本記事のまとめ

では本記事をもう一度ふり返って見ます。

樹木葬の種類と埋葬方法とは?
樹木葬には大きく分けて3つの種類がありました。

  1. 里山スタイル
  2. 公園スタイル
  3. ガーデニングスタイル

でしたね。

樹木葬は埋葬方法によって費用相場も変わってくる?
埋葬方法にはそれぞれの埋葬型がありましたね。

  1. 個別埋葬型
  2. 集合埋葬型
  3. 合祀埋葬型

でした。他にメリット、デメリットも書いてあります。

同じ自然葬でも樹木葬と散骨とでは何が違う?
散骨は海や山へ遺骨を粉状にして「撒く」葬法のこと。

樹木葬は樹木を墓標の代わりに供養する葬法でした。

今回は樹木葬について書いてみました。

 

この記事を読んで参考にしていただければ嬉しいです。

 

以上です!